ニューノーマル: 症状発現と比較したSARS-CoV-2ウイルス量のピークの遅れと新型コロナウイルス検査プログラムへの影響

ニューノーマル: 症状発現と比較したSARS-CoV-2ウイルス量のピークの遅れと新型コロナウイルス検査プログラムへの影響 

公開日 2023年9月28日

https://academic.oup.com/cid/advance-article/doi/10.1093/cid/ciad582/7285011?login=false

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック初期は、ウイルス量のピークが症状の発症と一致していた(むしろ発症前二日間)が、免疫力の高い成人集団においてはSARS-CoV-2ウイルス量の中央値は症状が出てから4日目頃にピークに変化。

(例えば、インフルエンザAのウイルス量は症状発現後すぐにピークに達する。)

 

期間 2022年4月~2023年4月

状況 オミクロン変異株優勢

・新たにSARS-CoV-2 PCR陽性と診断された348人(女性65.5%、中央値39.2歳)

・348人中317人(91.1%)にワクチン接種、自然感染、またはその両方の歴

・Ct 値と抗原濃度の両方の測定により、ウイルス量の中央値は症状発現日から上昇し、4/5 日目にピークに達する

・抗原 RDT 感受性推定値は、症状が出てから 1 日目で 30.0 ~ 60.0%、3 日目で 59.2 ~ 74.8%、4 日目で 80.0 ~ 93.3% 

・インフルエンザA型PCR陽性者74人(女性55.4%、中央値35.0歳)では、インフルエンザウイルス量の中央値は症状が出て2日目にピークに達した